Archive for the ‘小泉戯言’ Category

アイザックス症候群と言う病気を知っていますか?

アイザックス症候群、この病名は私が医学生だったときには講義に出なかった病気で、知人がかかることがなければ産婦人科医である私が一生知ることのなかったであろう病気です。その知人は開院前に勤務していたクリニックに働いていた看護師さんで、明るく元気で可愛い方です。最初は足が良く釣るようになったとか、けいれんするとか言っていたので、肉離れなら整形に行ってみたらとか言っておりました。なかなか病名も解らない状態でしたが、専門外ながら何か悪化していっている感じでした。その後、私が開業した時にはプーさんの縫いぐるみをキッズルームに頂きました。その時のプーさんがまだキッズルームにいます。その後、残念ながら病気は良くならず、今も治療に頑張っています。

アイザックス症候群は、日本全国で数十人と非常に少ない病気で、神経系の自己免疫疾患と考えられています。自己免疫疾患は、本来は細菌などの異物を排除する役割の免疫と言う防御機構が、自分自身の正常な細胞を攻撃してしまうと言う病気で、多くの病気があります。症状としては、筋肉のけいれんや硬直、下肢の痛み、筋力低下、歩行困難などがあります。ただ、アイザックス症候群は患者さんが少ないので、根本的な治療法等が解っていません。また、難病(特定疾患)に指定されていないため国や自治体の医療費助成がないため、患者さんやそのご家族は大変です。恐らく、良くわかっていない病気なので潜在的患者さんはもっといるのではと思いますし、軽症の方もいるのではと思います。私にできることは少ないのですが、まずは、できるだけ多くの人にこの疾患を知って頂くことが大切ではないかという、患者さんの会の考えには参考です。是非お時間のある時に患者さんの会、アイザックス症候群リンゴの会のホームページをご覧ください。このブログのトップにリンクもはりました。また、Facebookに参加をしている方は、ページがありますので検索して、訪れ「ていいね」クリックしてくださると良いかなと思います。いいねが25人超えると固有URLが持てるはずです。

人の出会いは偶然か必然かは別として、縁があれば応援したいという考えに御賛同頂ければ幸いだと思います。今何もしなくても、何かするべき時は来るのかもしれません。

分娩予約数に拘る理由

分娩は出産予定日の21日前から12日後まで正常として正期産として扱われます。統計的には39週が最も多く、次は38週、40週だそうです。でも、お産は予想がつかず、月の出生数が30-40名であれば、1日一人位生まれて、たまに二人生まれれは良いことになりますが、現実は数日生まれなくて、1日に4-5人生まれる日が数日続いたりします。このような場合には当然部屋が足りなくなります。産婦人科医になってから27年間で、そんな場面を時々みてきました。総合病院の6人部屋の真ん中に置かれた7個目のベット、手術室のフロアに敷かれた布団の上にいる患者さん、会議室に置かれた複数の簡易ベット。それが、年に1回であれば、計算外の出来事でしょうが、慢性的であれば、それで良いと考える医療機関はどうでしょう。中絶に来た患者さんは部屋で雑魚寝か、会議室の簡易ベット、ましてや医局に寝せると言うような神経はどうでしょう。医療機関として患者さんに対して、サービス業としてお客様に対して、正しいとは思えません。確かに予想ができない場合はあると思いますが、それをコントロールする努力をするべきではないかと思って過ごしていました。
この点をどうにかしようというのは、EVEを開院するときに思ったことの一つです。確かに今までも、お産が重なって、ベットの件でご迷惑をお掛けしたことがない訳ではありません。でも、それは予想ではありえない筈だったのです。この9月10月ももしかしたらベットで迷惑をお掛けするかもしれません。11月からはもっと安全率を考えます。と言っても今の所は全く問題ありませんので、大丈夫でしょうが。昔からお産の患者さんをお断りしては行けないと言われてきました。でも私の意見に賛成してくれる産婦人科医もいます。これからもEVEらしくやっていきたいと思ってます。
昔話をしだすと本人は危ないという話もありますが、EVEも5年目です。そろそろ、EVEはこんなことを考えているクリニックですと言っていこうかなと思います。

インターネット

インターネットは非常に便利ですが、またいろいろな意味で危ない面を持っているのは御存じだと思います。ネットは賢く利用しなきゃと思います。道具も使い方を間違えば危ないのは何でも同じ、飲む量間違えば薬も毒薬ですから。私が偉そうなことかける立場ではないのですが、最近思う事を書きます。
最近はネットで見たんですけどと言う相談掲示板の書き込みや外来の患者さんからのお話が多くなっています。相談掲示板は同じネット上でのお話ですので、私は当然ありだなと思っています。外来の患者さんからのお話でもでてくるのは全く問題ないと思っていますが、ネットの情報についてあなたはどうおもっていますか。
1.ネットの情報は全て正しいと思っていませんか?少なくとも、世間の噂より確かだと思っていませんか?
2.ネットの検索で同じ説明が多く出てくれば正しいと思っていませんか?
3.検索で上位にでてくる企業や会社はアクセスが多かったり優秀だと思っていませんか。
上の質問については、こう思います。
1.ネットの情報はいろいろあります。トイレの落書きから専門書まで何も説明がなく、置かれています。ただ、トイレの落書きに真実があることもあるかもしれません。また、悪意のある書き込みがあるのも事実です。いろいろ掲示板で自作自演があったり、ライバルの悪口を書き込んだりするのが横行して、今はいろいろな掲示板で対抗策が取られていますね。ただ、そうなるとネガティブな話がでてこないことにもなっています。ネットでの評判は世間の噂の一つだと思うのが良いのではないでしょうか。噂も大事な情報です。いろいろな説明はどこが元なのかをはっきりと認識することが、大事です。最近説明をひとしきり聞いた御主人がネットでみた何だかと言う手術はできないんでしょうかとの質問がありましたが、何だかでこちらに理解しろというのに無理があります。事前に調べたら、そのページを印刷して持参するなりして質問していただければ、こちらも説明ができると思いますし、出所は明確にすべきだと思います。回答者がはっきりしない相談室の一部では信じれない回答がベストアンサーになったりしてますので、お気をつけ下さい。
2.ネット検索を病気関係で行い説明をみると一言一句同じことがあります。こういう場合は多くはある本のまる写しか、下手すると人のHPのコピーペーストかもしれません。こういう時は、一言一句同じものはちょっと脇において検索しなおして見て下さい。
3.HPがネット検索で上位になるようにするための御商売ができている状況ですし、日本で一番使われている検索サイトはお金を払って登録したところが上位になるようになっております。検索は上位になったところを見るだけではなく、検索する言葉を変えてみたり、ひねったりしてみると良いと思います。
ネットは本当に素晴らしいものです。皆でもっともっと利用して素敵なものに発展させて行きたいですね。