妊婦健診

妊娠するとどうして定期的な妊婦健診が必要なのでしょうか?妊娠やお産は自然のものですが、残念ながら時として非常に重症な病気となり、不幸な結果となります。そんな赤ちゃんやお母さんの病気を予防しよう、早期発見しようというのが、妊婦健診です。
私が医師になった20数年前の妊婦健診は、妊婦さんのお腹を測定して尿や血圧を検査して心音を聞いて、外からお腹を触ることによって赤ちゃんの体勢を確認しておりました。その後はいろいろな進歩がありましたが、一番大きなものとして超音波診断装置があります。これにより胎児、胎盤、羊水量などを観察することができ、子宮内での発育が遅れている赤ちゃん、妊娠分娩時多量出血の原因となる前置胎盤、赤ちゃんの病気などを事前にある程度診断することが可能となりました。赤ちゃんの病気を発見する出生前診断は赤ちゃんの出生直後からの治療に非常に役立っています。最近では、さらに胎児が立体的に動いて見える4Dの超音波ができ、妊娠中に可愛い赤ちゃんに会えるだけでなく、早い時期から異常が発見できるようになりました。
また、早産の予防にも超音波は大きな役割を果たすようになりました。赤ちゃんの子宮からの出口となる頸管の長さを経膣超音波で測定することにより、早産のリスクを診断でき、症状がない人の早産の予防に有効であることが明らかになりました。さらに早産の原因が研究され、頸管のエラスターゼと言う物質を測定することによりリスクを診断することが可能となっています。ですから、妊婦健診は早産を予防し元気な赤ちゃんを産むため、いろいろなお母さんの妊娠分娩時のリスクを減らし、楽しく安全な分娩と育児のための大事なステップです。

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