札幌市白石区南郷通21丁目南5-41
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子宮がん検診を受けて、送られてきた結果に正常と書いていれば良いのですが、正常でないと心配なのは当然ですね。
昔と違って、がん検診をする施設と言うか健康診断をする施設が増えたので、結果通知にもいろいろなパターンが増えてます。昔からがん検診の結果の解釈のプリントがついての通知がくるところもあるし、「専門医を受診して下さい」とだけかいてある場合などもあります。心配し過ぎないように結果について説明してあります。
子宮頸がんには、扁平上皮癌と腺癌がありますが、90%以上は扁平上皮癌です。扁平上皮癌は正常から上皮内腫瘍1(軽度異形成)、上皮内腫瘍2(中等度異形成)、上皮内腫瘍3(高度異形成・上皮内癌)と段階を経て浸潤癌になります。とは言っても、全て進んでいく訳ではなく、上皮内腫瘍1は70%位の人が、上皮内腫瘍2は50%位の人が自然に治癒していくのです。細胞診の結果から、それぞれの病変が推定されます。
子宮がん検診に使われる子宮頸部細胞診の結果は次のようになってます。
記号 | 訳 | 推定病変 | 方針 |
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NILM
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陰性
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正常
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LSIL
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軽度扁平上皮内病変
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上皮内腫瘍1
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コルポスコピー、組織検査を要します
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HSIL
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高度扁平上皮内病変
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上皮内腫瘍2か3
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コルポスコピー、組織検査を要します
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SCC
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扁平上皮癌
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扁平上皮癌(浸潤癌)
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コルポスコピー、組織検査を要します
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ASC-US
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意義不明な異型扁平上皮細胞
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HPVDNA検査を要します
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ASC-H
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高度扁平上皮内病変を否定できない病変
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コルポスコピー、組織検査を要します
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