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子供が欲しい方で、 早めに婦人科を受診した方が良い方は

 子供が欲しい御夫婦で妊娠を意識せずとも避妊をしないで1年経過した場合は、受診した方が良いと思いますが、早めに検査や治療が受けた方が良いと思う方もいらっしゃいます。本格的に不妊の検査治療をせずとも6か月妊娠せず、下記の条件に当てはまるかたは一度受診された方が良いと思います。

目次

生理に気になることがある

1.生理の異常

 生理の間隔、生理開始日から開始日までの期間が、39日以上と長い場合や23日より短い場合です。このような方は排卵障害のリスクが高いので基礎体温を2-3ヶ月つけて早めに受診して下さい。

2.生理の量・期間の異常

 生理の量が多くなったり少なくなったり、あるいは8日以上となっている場合です。量が多い場合や長い方は子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープの可能性があります。逆に生理の量が極端に少ない、あるいは短い3日以内)方は生理があっても排卵していなかったり、過去に人工妊娠中絶や流産の処置を受けたことがある方は子宮の内腔の一部が癒着していることがあります。このような症状がある方は不妊症のリスクが高いと考えられます。

3.生理時の症状の異常

 生理時の痛みがどんどん強くなる、生理時に排便痛がある、などは子宮内膜症の症状の可能性があります。子宮内膜症の方が妊娠しないわけではありませんが1周期あたりの妊娠率は低下します。

性感染症・骨盤腹膜炎に罹ったことがある方

 クラミジアや淋菌といった性行為感染症にかかったことがある方、以前に骨盤腹膜炎を起こしたことのある方は主に卵管が原因の不妊症のリスクを上昇させます。その他に腹部の手術後で腹膜炎やイレウス(腸閉塞)を起こした既往のある方は要注意です。

以前に子宮筋腫・子宮内膜症を指摘されている場合

 以前、健康診断などで子宮筋腫、子宮内膜症と言われている場合、早めに受診した方がよいでしょう。問題ない子宮筋腫や明瞭じゃない子宮内膜症も多くありますが、大きな子宮筋腫や卵巣嚢腫のような子宮内膜症がある場合は不妊の原因となったり、妊娠に影響がある場合もありますので、チェックが早めに必要です。

35歳以上の方

 女性の妊娠率は年齢によります。30歳から徐々に妊娠率の低下は始まり、35歳を過ぎると加速し、40歳を過ぎると急速に減少します。これは、加齢による卵の質の低下によるものと考えられています。また、流産率も高まりますので、35歳以上の方は早めにご相談いただいた方が良いと思います。

まとめ

 子供が欲しい方で、以下の条件が当てはまる方は早めの検査と治療がおすすめです:
生理に関する異常がある場合:
生理周期や生理の量や期間が気になったり、生理痛の悪化や排便痛がある方
性感染症や骨盤腹膜炎の経験がある場合:
クラミジアや淋菌などの性感染症、骨盤腹膜炎の既往がある方
子宮筋腫や子宮内膜症が指摘されたことがある方:
以前、子宮筋腫や子宮内膜症が疑われたことがある方。
35歳以上の方:
年齢が35歳を超えると妊娠率が低下し、流産率も上昇するためです。
 これらの条件に当てはまる場合、不妊症のリスクが高いため、早期受診がおすすめされます。

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