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3月11日に江崎グリコから乳幼児用液体ミルクの「アイクレオ赤ちゃんミルク」が発売となりました。続き明治からも「明治ほほえみ らくらくミルク」が4月下旬に販売予定とされてます。札幌のドラックストアなどでは、私が見た範囲では見つかりませんでしたが、通信販売されております。アイクレオ赤ちゃんミルクが手に入りましたので、実物を基にその感想や今後の期待等を書かせて頂きます。
- 液体ミルクについて
- 実際のアイクレオ赤ちゃんミルク
- 液体ミルクに対する期待
1.液体ミルクについて
フィンランドは販売の90%を占めているなど、外国では粉ミルクよりその割合は多いようです。当院のスタッフや非常勤の先生もアメリカでは液体ミルクは普通でしたよと言ってます。日本ではなかなか認可されず、またここ10数年の母乳でなければ駄目という風潮で液体ミルクの発売など考えられる雰囲気もなかったと思います。それが、ここ数年震災が多くあり、液体ミルクが広く知られるようになりました。私が知ったのも災害時で特に北海道震災で送られてきた液体ミルクが使われなかったというのもショックな話でした。その後日本でも液体ミルクの国内での商品化をもとめる動きがあり、厚生労働省と消費者庁は、昨年に容器や殺菌方法などの衛生基準や表示基準を策定したようで、この度発売となりました。
2.実際のアイクレオ赤ちゃんミルク
アイクレオ赤ちゃんミルクは、小さな紙パックで容量120mlです。ストローが付属されていますが飲むためのものではありません。ストローの短い方を刺して少し引くとカチッととまるので、哺乳瓶に注ぎやすくなってます。
実際に哺乳瓶に注いでみました。ついでと言ってはなんですが、見かけを比較してみました。向かって左から粉ミルク、液体ミルク、牛乳となります。色合いでは牛乳が一番白いですが、粉ミルクと液体ミルクの区別はほぼつきません。解らなくなりそうなんで、液体ミルクを多めに入れて区別しました。味はどうでしょうか。赤ちゃんに聞いて比較はできないので、自分で味見してみました。粉ミルクはやはり美味しくない、液体ミルクの方がやや飲みやすい、味の違いはあります。ただ、赤ちゃんはどうかは解りません。確かにお湯を沸かして、冷ましてから作るとか最後に水いれて調整するとか、凄い久しぶりに作ったけど粉ミルク大変ですね。そして、この液体ミルクの保管できる期間は6ヵ月と、やや短いイメージがありますが、いつまでも飲むものでもないこと考えると個人で使うには良い期間かもしれません。後、容量は120mlと少な目なイメージですが、ミルクは使いきりということですので、そのためでしょうか。
3.液体ミルクに対する期待
確かに久しぶりにミルク作ると液体ミルクの便利さは魅力的です。ただ、現在だと粉ミルクと比較して液体ミルクの費用はおよそ3倍以上と高いので、全て液体ミルクと言うのは大変ではと思います。ですから普段粉ミルクの方が疲れた時の夜だけ液体ミルクとか、お出かけの時に持っていくのには便利です。そして、混合栄養の場合にも有効でだと思います。混合栄養は母乳足りない分ミルクを足すと言う事です。母乳はある程度の時期から出ることが多いですし、少し足したいなという方もいらっしゃると思います。私の子供も一人目は混合でしたが、乳房の手当もしないといけないし、母乳瓶の消毒、ミルク作りと横で見てて大変そうでした。お母さんが疲れてしまうと母乳も出ないと思います。上手く使えば混合からほとんど母乳への移行も助けてくれるのではないかと思います(私は別に初乳の時期を過ぎればミルクでも良いよねと思いますが)。
いろいろな考えはあると思いますが、便利なものを上手に使うのは良いことだと思います。そんな考えから産後の方に栄養士さんから説明をして頂いた上で、液体ミルクを1パックずつお渡ししています。とりあえず4月5月は予定してます。1ヵ月検診の時には是非お母様方から感想などお聞きしたいと思います。