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アプリの生理予定日より1週間以上おくれているのに、妊娠反応がでないとか、妊娠反応陽性で産婦人科受診したら、妊娠週数にしては胎嚢が小さいとか、赤ちゃん見えないと言われることがあります。こんな時は心配になってしまいますよね。妊娠反応がでるのは妊娠4週から、胎嚢が見えるのは妊娠5週からとだいたい考えられます。でも、妊娠週数そのものが問題となりますので、余り心配いらない場合がほとんどです。
妊娠週数はWHOで決められているので、世界共通ですが、何となく変に思えて医学生時代もなんじゃこりゃと言う感じでした。外来でも週数をご説明すると驚かれる方もいらっしゃいます。 妊娠週数は、妊娠〇〇週△日と表します。妊娠何ヵ月と言うのはあまり使わない筈なんですが、結構使われてますね。使われないはずなんですと言うのは、22週未満(21週6日まで)に産まれたら流産、妊娠22週以降37週未満(36週6日まで)に産まれたら早産ということで、妊娠の月数では表現できないのと、同じ月数でも随分違うので妊娠週数を使うのが良いと思います。
WHO(世界保健機構)では、「正常な妊娠持続日数を280日とし、1週を7日とし、妊娠持続を40週とする」「妊娠歴の1ヶ月を28日とし、妊娠持続を10ヶ月とする」と決めています。これにより、最終月経開始日は「妊娠0週0日」で、妊娠4週の開始日(妊娠4週0日)が28日目で、妊娠4週目は妊娠2ヶ月目にあたります。妊娠40週0日(妊娠40週の開始日)は280日目にあたり、この日が分娩予定日となります。このように、計算で算出できるので、分娩予定日や妊娠週数を計算するアプリやHPは多く見られ、大部分は最終月経開始日を入力して算出しますね。でもこれは月経周期が28日周期と言うのが前提で、排卵日(ほぼ受精が成立した日)が月経開始から14日目の場合です。ですから月経周期が長い人、例えば35日の人は排卵日が21日目くらいなので、妊娠週数は1週間ずれることとなります。月経不順の人ですと、排卵日は不明ですので、妊娠週数は初期に赤ちゃんの大きさよりきめることになります。
分娩予定日は、あくまでもお産になる目安の日で、産まれるはずの日ではないんです。妊娠初期はいろいろ心配になることが多いと思います。どの場合も妊娠週数が大事ですので産婦人科の担当の先生のお話を聞いてください。