セラゼッタ

 Cerazette(セラゼッタ)はデソゲストレルと言う黄体ホルモンを含む経口避妊薬です。プロゲスターゲン専用ピル(POP)、またはミニピルと呼ばれています。複合錠剤とは対照的にはエストロゲンを含んでいません。卵胞の成熟を防ぐとともに精子が子宮内に侵入するのを防いて避妊を行います。
日本では未承認の薬ですが、外国ではFDAをはじめ承認されています。

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服用開始時期・服用方法

 通常月経周期の初日から5日以内に開始してください。もし月経開始から5日以上経過した場合、追加の避妊方法(コンドームなど)を1週間行ってください。
 Cerazetteは毎日同じ時間に服用してください、飲み忘れに気づいたときは12時間以内に服用しなければ避妊効果はなくなります。服用の休止期間はありません。月経はなくなりますが、時々不正出血が起こる可能性があります。

メリット

血栓症のリスクがほとんどない

 血栓の原因となる卵胞ホルモンが含まれていないため、血栓症のリスクがほとんどありません。低用量ピルや超低用量ピルのように飲む人を選ばないのは大きなメリットです。

40歳以上でも服用できる

 40歳以上になると血栓症のリスクが上がるため、低用量ピルや超低用量ピルは服用できない場合があります。しかし、ミニピルなら血栓症のリスクが低いため、40歳以上の方でも服用できます。

服用中は月経が来ない

 休薬期間はありません。低用量ピルや超低用量ピルは休薬期間に月経が来ますが、ミニピルは休まずにずっと飲み続けるため月経が来ないことが大きな特徴です。

前兆がある片頭痛もちの方でも服用できる

 片頭痛を誘発するリスクが少ないことから、前兆もちの片頭痛がある方でも服用できます。

授乳中の服用も可能です。

デメリット

不正出血が起こりやすい

 飲んでいる間は子宮内膜が薄く保たれる影響ですぐに剥がれやすくなり、不正出血が起こることがあります。不正出血は珍しい副作用ではありません。

毎日決まった時間に飲む必要がある

 血中濃度をできるだけ一定に保つために、毎日決まった時間に服用する必要があります

おすすめの人は

  •  40代以上の人
  •  喫煙する人(35歳以上で1日15本以上)
  •  肥満の人(BMI30以上)
  •  前兆がある片頭痛もちの方

服用できない場合

  • 血栓症がある場合
  • 肝疾患がある人
  • 妊娠中、または妊娠していると思われる場合
  • デソゲストレル配合の薬(マーベロン、ファボワール等)でアレルギーを起こした
  • 原因不明の性器出血がある方
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