望まない妊娠– 人工妊娠中絶、緊急避妊 –

残念なことですが、望まない妊娠もあります。望まない妊娠を防ぐ避妊法には、コンドーム、低用量ピル、子宮内リングなどがあります。ここでは避妊に失敗したときの緊急避妊法と人工妊娠中絶について、御説明します。人工妊娠中絶はリスクがあります。そのリスクを可能な限り少なくし、次の妊娠に影響を及ぼさない方法で試行しております。以下の治療法はすべて保険適応外で自由診療となります。

目次

緊急避妊法(アフターモーニングピル)

避妊に失敗した後、72時間以内に服用することにより、避妊効果が得られます。自費診療となり、料金は9000円となります。内診などの診察は不要ですので、心配な時は御来院下さい。

アフターモーニングピルの処方は、予約枠外でも行います。お電話をおかけして頂き、御来院頂きたいと思います

人工妊娠中絶

本来成長可能な妊娠を、母体外で生存できない時期に、人工的に中断させることを人工妊娠中絶といいます。人工妊娠中絶は自費診療となり、費用は下記の一覧表となります。胎児の発育がみられなかったり、母体内で死亡してしまって体外に出す場合は、流産手術で人工妊娠中絶とは違い保険診療です。
人工妊娠中絶はリスクがあります。そのリスクを可能な限り少なくし、次の妊娠に影響を及ぼさない方法で試行しております。人工妊娠中絶は母体保護法という法律にのっとって行われます。人工妊娠中絶が法律的に可能なのは、妊娠21週6日までですが、当院では20週未満に対応してます。妊娠12週以降は死産届が必要となります。また、どの週数でも基本的にご本人と配偶者(未婚の方はパートナー)の同意書が必要です。12週未満の場合、未婚の方、事実婚等のパートナーがいない方でパートナーの同意が得られることが難しい方は、その理由が妥当であれば同意書にその理由を記載していただくことで可能です。
人工妊娠中絶には、リスクが生じますので、当院では18歳未満で中前御希望の方の場合には、診察時および説明を聞いて頂く時点より、保護者に同席していただき、同意書に配偶者の方の同意と共に保護者の同意の証明が必要となっております。日程は予約制ですので、時間や曜日に御希望がある場合は事前にメールでお問い合わせ下さい。
 御希望が多数ありました土曜日の手術施行に関しまして日帰りでおこなえますが、土曜日加算15,000円が追加となります。

リスクのある手術ですので、当院では次のようにしております。遠方の方、合併症のある方や2週間以降の予約は原則的にお断りしております。小手術の枠が混雑してきましたら、受付は中止いたします。また、初診時に分娩か中絶か未定とされた方は、その日には中絶手術の予約は受け付けしておりません。十分にお考えの上、再度御来院頂きたいと思います。気になる点がございましたら、メールでお問い合わせください。

 中絶御希望の方は火曜日午前の出張医以外を受診して頂きたいと思います

妊娠週数での手術の違い

子宮の入り口を開いて、子宮内を綺麗にする手術です。子宮に傷がついたり感染が起こる可能性があります。特に子宮が大きくなる妊娠10週以降ではリスクが高くなります。当院では妊娠10週未満までは、朝来て頂いて子宮口をゆっくり開大する特殊な器具を挿入し、静脈麻酔で子宮内を吸引するという手術を日帰りで行っております。当日は8:30に御来院頂き、帰宅は夕方となります。この方法は日本産婦人科医会で推奨されている方法ですが、 リスクがないわけではありません。10週と11週の方は1泊2日となっております。不安なことなどはメールでお問い合わせ下さい。

12週以降は中期中絶となり分娩と同じ手順となりますので、子宮口開大し陣痛を起こす薬剤を使用してということになりますので、4-5日の入院となります。そして、届け出を役所に出して埋葬許可証を貰って頂き、自分で火葬して頂きます。出産一時金の直接払いの使用は可能です。費用は55万円からで、分娩経験の有無週数により変更となります。

手術までの流れ
  • 初診時に正常妊娠であること、週数を確認し、手術日の予約を入れて頂きます。術前検査が必要です。費用は自由診療(自費)ですので8950円、初診かどうか超音波見るかどうかでその日の費用は合計13,050-14,950とかわります。

費用一覧表(自由診療となります)

妊娠週数費 用備 考
5-8週88,000日帰り
9週99,000日帰り
10-11週121,0001泊2日
12-19週555,000~中期中絶の項をお読みください
土曜日加算15,000
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